ドームでするべきでなかったラッキーさん

前回、スマップの解散について書いたら、この問題にも触れたくなってしまったので書いてみる。

スマップがドームでコンサートをやるようになって、終盤、観客を５人選出し、ステージに上げて、スマップと１曲同じ空間を過ごしてもらおうという企画が誕生した。ラッキーな5人ということで“ラッキーさん”。

ところが、そのコーナーにだんだん中居が参加しなくなってきた。

年を重ねるごとにどんどん中心から離れていく。

メンバー５人に合わせて５人のファンが選出されているのに、中居がおもてなしをしないもんだから、代わりにダンサーが相手をしてあげている。

「中居くん、ダンサーとばっかり絡んでて…ラッキーさんと最後ハイタッチするだけだったよね。何でそんなことするんだろ」

友達にそう露呈すると、すぐ調べあげてきてくれた。

「あのファンをステージに上げるっていうのは工藤静香がディナーショーでやってたらしくて、木村くんにすすめたらしいよ！で、実際やるかどうかは多数決で決まって、中居くんは最後まで反対してたらしい」

なるほどー。中居くん、そういう不公平なことには反対しそう…。最初は中居くん、神かと思った。中居くんの気持ちはうれしい。うれしいけど！やっぱりよく考えると、決まった以上は参加すべきなんじゃないのか？たしかに端から見てて、つよしがファンにやさしくしてるのがイチャイチャしてるように見えて、すっげームカついてたんだけれども(笑)、実際自分が選ばれたときのことを考えたらね…。つよしくんにやさしくしてほしいし、中居くんとしゃべりたいよ！！中居びいきであるわたしだけれども、このことだけは許せなかった。

それに京セラでははじめはアリーナ２人：スタンド３人の割合で選ばれてたのが、途中からアリーナ３人：スタンド２人の割合で選ばれるようになって。正直、アリーナからは選ばなくていいんじゃねーの？！っていう思いがあった。３階席以上、 天井席の人が選ばれたなら大拍手で迎えてあげるのに。短い時間内に観客を移動させなければいけないので、必然的に遠い席の人は選べないのだろう。

実際、とあるタレントのファンミに出かけた際には、１番後ろ、２番後ろの席の人をステージに上げていたので、心から祝福することができた。やっぱこーゆーのは小さい会場で行うべきことだろう。ドームでするべきことじゃない。

なぜ中居には「決まった以上は参加しなさい」と注意する人物がいなかったのだろう。

なぜ木村には「小さい会場でするべきことだ」と忠告する人物がいなかったのだろう。

スマップは後半になってから、一体化するときは一体化するが、この一例のように足並みがそろわない場面も見受けられた。

前記事で木村のひとり天下が長く続いたために…とぼやいていたが、グループとしてもひとり天下が長く続いたため、個々で独りよがりな部分が出てくるようになってしまったのだろうか。

スマスマの最後のほうでは不穏な空気がただよっていたが…そこまで悪化、修復不可能な様子を見せられたら、解散にもあきらめがついた。かえって人間くさい部分を見せつけられてよかったって思ってる。

やっぱスマップはスターなんかじゃなく普通の人たちなんだなって。

身近で人間くさくて普通っぽい日常を歌っていた彼ららしい結末だったと思っている。